人からの影響 20210829
更新日:2021年9月11日
昔から、自分は人の影響を受けすぎる傾向がある。
家族、親戚、友達や有名人、その他もろもろ。
とにかくあらゆる影響を受けに受けまくる。
兄が身体を鍛え始めたら、自分も同じ時期に身体を鍛え始め、
叔父に車の話を聞けば車に夢中になり、
妹が話していた少女漫画を読み漁り、
友達の影響で楽器を始めた。
なんにでも興味があるし、なんでもやってみたくなる。
臆病でビビリな癖に、好奇心だけは人一倍あるんだろう。
周りの環境に影響を受けるなんてことはよくあることだと思うが、自分の場合はとことんまで影響を受けてしまう。
ひどい場合は、もうその人になりたいとすら思う時がある。
初めは筋肉質な兄をかっこよく思い、自分もあんな風になれるのだろうかと思い、筋トレをして、走り込みをする。
そしたら服も、髪型も、なんでもかんでも真似したくなる。
小学生の頃、ナルトというアニメのロックリーに憧れた兄が、足にずっと重りをつけて生活している時期があった。
今思い返せば、とても可愛らしくもあほらしい話だが、当時の自分には衝撃的なほどそれがかっこよく見えた。
なんでも真似したくて、自分も真似るが、辛いし飽きるしで続かない。
だから僕は生まれてこの方ずっとヒョロヒョロ体型を維持している。
子供の頃なら可愛い話で済むが、20歳を超えても誰かになりたがる癖は治らない。
そしてインターネットを持ち、あまり実生活で人と会わなくなった今、なりたがり病には拍車がかかっている。
もちろん憧れのミュージシャンに少しでも近づきたいというのは、自分の活動柄当たり前の欲望だと思うのだが、
ボクサーのインタビューを見た直後から、ボクサーになりたくなってシャドーボクシングをし、YouTuberの動画を見れば動画編集を勉強しだし、小説家のラジオを聞けば数分後には小説を書きだす。
自分でも、本当に制御不能な事態に陥っているなと落胆する。
自分は一体何がしたくて、誰になりたいのだろうか。
ちゃんと答えが出したくて俯瞰で考えてみる。
きっと何者でもいいんだと思う。
誰でもいいんだと思う。
ただ、誰かに認めてもらえる人間になりたくて、
ただ、今の自分じゃない誰かになりたいんだと思う。
きっと行き着く答えはシンプルで、かっこいい人間になりたい。
自分がかっこいいと誇れる自分になりたい。
そのために、自分がかっこいいと思う人の真似を、小さい頃からずっとずっと続けていたんだと思う。
その背景には劣等感や自己肯定感の低さが関係していることはまず間違いないが、
怠惰ゆえに結局何も続かず、未だ僕は何者にもなれていない。
そんな僕が唯一胸を張って続け続けていることがある。音楽だ。
これだけはずっと辞めずに続けている。
活動の形を変えながら、常に続け続けられる方法を模索している。
今、自信を持って言えないことがものすごく悔しいが、
人間は、何か一つ、何か一つだけでもいいから、本気で熱中し、熱狂できる何かがあれば生きていけると思う。
そして何者かになれるんだと思う。
少なくとも、僕が憧れたミュージシャンや、小説家、芸人、アスリートはみんなそうだ。
みんな何かに熱中し、熱狂し、人生を捧げている。
そして僕を含む様々な人たちがその姿や姿勢に陶酔しているのだと思う。
いつか自分自身も、胸を張って職業をミュージシャンと言い、今綴った言葉を、胸を張って言いたいと思う。
その為に頑張ろうと思う。
これからも色んな影響を受けながら前に進みたいと思います。